チャイキン・マネーフロー

テクニカル
よみ:ちゃいきんまねーふろー
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 売買タイミングを考える ★★ 標準

「チャイキン・マネーフロー」とは

その日の終値が値幅の上の方で引けたか下の方で引けたかに出来高を掛け合わせ、一定期間の買い圧力と売り圧力の差を−1〜+1の数値にした指標。資金が入っているのか出ているのかを見る。

📌 投資判断のポイント

終値が値幅のどこで引けたかに出来高を掛け、一般に20日間の買い圧力と売り圧力の差を−1〜+1で示す指標。0より大きければ買い手が優勢と読む。

チャイキン・マネーフローはどういう仕組み?

考案者は米国のアナリスト、マーク・チャイキンである。まず日ごとに、マネーフロー乗数={(終値−安値)−(高値−終値)}÷(高値−安値)を求める。終値が高値と同じなら+1、安値と同じなら−1、ちょうど真ん中なら0になる。これに出来高を掛けたものがマネーフロー出来高で、チャイキン・マネーフローは、一般に20日間のマネーフロー出来高の合計を、同じ期間の出来高の合計で割って求める。

値が0より大きければ、その期間は高値寄りで引ける日が多く、買い手が優勢だったことを示す。0より小さければ売り手が優勢だったことを示す。

チャイキン・マネーフローの具体例と注意点は?

高値110円、安値100円、終値108円の日の乗数は{(108−100)−(110−108)}÷10=0.6で、出来高が10万株ならマネーフロー出来高は6万株になる。20日間で合計した値が出来高の合計の0.25倍なら、指標は+0.25である。

株価が高値を更新しているのに指標が下がり続けている場合は、上昇に出来高の裏付けが弱まっている兆しとみる使い方がある。ただし、窓をあけて上昇した日でも終値がその日の安値近くなら売り圧力として数えられるなど、前日からの値動きを反映しない癖がある。

OBVとの違い

OBVは終値が前日より上がった日の出来高を足し、下がった日の出来高を引いて累積する。前日比の上げ下げだけで出来高の符号を決めるため、わずかな上昇でも出来高をまるごと買いとして数える。チャイキン・マネーフローはその日の値幅の中での引け位置で出来高を按分し、しかも一定期間で区切って計算するため、累積値ではなく期間ごとの水準として比べられる。

チャイキンは、同じ考え方で累積させたアキュムレーション・ディストリビューション・ライン(A/Dライン)も考案しており、チャイキン・マネーフローはその期間区切り版と位置づけられる。一般に+0.25を上回ると買い圧力がかなり強く、−0.25を下回ると売り圧力がかなり強いとみる目安があるが、銘柄ごとの出来高の癖によって水準の意味は変わるため、同じ銘柄の過去の推移と比べて読むのが基本である。

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