「ブレッドスラスト」とは
一言でいうと
ブレッドスラスト(Breadth Thrust)は上昇銘柄数の比率が短期間で急激に上昇する現象で、相場の底打ち・新しい強気相場の初動を示す強力なテクニカルシグナル。マーティン・ツヴァイク(Martin Zweig)が考案した。
詳しい仕組み・意味
Zweig Breadth Thrust(ZBT)の典型定義は「10日移動平均ベースのAdvance Ratio(上昇銘柄数÷上昇+下落銘柄数)が10営業日以内に40%以下から61.5%以上に駆け上がる」状態。1945年以降の米国市場で発生は十数回しかなく、発生後12ヶ月の平均リターンは20〜25%と極めて高い「希少だが強い」シグナルとして知られる。2009年3月・2020年4月・2023年11月などの大底直後にZBTが点灯した実績がある。
具体例・注意点
ZBTは「希少シグナル」のため日常的に活用できる指標ではないが、点灯すれば強気相場の長期化を示す傾向が極めて強い。注意点として、ZBTもダマシがあり、2008年9月のリーマン直前にも疑似シグナルが点灯した。市場ブレッド指標(騰落銘柄比率・新高値新安値・McClellan Oscillator)と組み合わせて読み、ファンダメンタルズ環境(FRBスタンス・利益サイクル)と整合性を取ることが必要だ。
📐 計算式・数値の目安
Advance Ratio = 上昇銘柄数 ÷ (上昇銘柄数 + 下落銘柄数)
💡 あわせて学ぼう
この用語を押さえたら まず押さえたい最重要語一覧 で投資の軸となる概念も確認しましょう。
🏷 関連タグ
関連用語
日本株市場全体の動きを表す「広範な株価指数」。 topixは、東京証券取引所に上場する多くの企業の株価をもとに算出される株価指数であり、日本株市場全体の動きを示す指標である。 特徴は、対象銘柄の広さにある。時価総額の大き…
米国を代表する株価指数。「世界経済の体温計」とも呼ばれ、S&P500連動の投資信託・ETFは世界中の長期投資家の資産形成の中核を担う。 S&P500(Standard & Poor's 500)は、ニューヨーク証券取引所…
マーケットブレッドスは、相場の上昇や下落がどれだけ多くの銘柄に広がっているかを示す考え方。指数だけでは見えにくい市場内部の強さを確認するために使う。 時価総額加重の指数では、大型株の動きだけで指数全体が上がることがある。…
過去に上昇した銘柄はしばらく上昇し続け、下落した銘柄は下落し続けるという傾向を利用する投資スタイル。短中期の「流れ」に乗る手法として広く使われる。 モメンタムファクターの根拠は「過去6〜12カ月のパフォーマンス上位銘柄が…
新高値・新安値銘柄数は、ある期間(通常52週)で新高値または新安値を付けた銘柄の数を示す市場内部の広がりを測る指標。指数水準と内部の健全性のズレを早期に検知できる。 指数自体が上昇していても、内部では新高値を更新する銘柄…
広告