「最良執行方針」とは
顧客から受けた株式などの注文を、どの市場でどのように執行するかについて、証券会社などが定めて公表する方針です。
📌 投資判断のポイント
株式などの注文を、価格や費用、約定の確実さを踏まえてどの市場で執行するかを定めた方針で、金融商品取引法第40条の2が策定と公表を義務づけている。取引所とPTSのどちらへ回すかは証券会社ごとに異なる。
詳しい仕組み・意味
金融商品取引法第40条の2は、金融商品取引業者等に対し、有価証券の売買などの注文について「最良の取引の条件で執行するための方針及び方法」を定め、公表し、それに従って執行することを求めています。上場株式の売買は取引所のほかPTSでも成立するため、価格・費用・約定の確実さ・速さのどれを重視し、どの市場へ注文を回すかを明らかにしておく必要があります。顧客から執行方法について個別の指示があれば、その指示が優先されます。
具体例・注意点
取引所とPTSの気配を比べ、有利なほうへ自動で注文を振り分ける仕組みを採る証券会社があります。一方、取引所だけに注文を出す方針の会社もあり、同じ銘柄を同じ時刻に買っても約定価格がわずかに異なることがあります。方針は各社のウェブサイトで公表されているので、注文の回し方が気になる場合は口座を開く前に確認できます。約定した後には、方針に従って執行したことを説明する書面の交付を求めることもできます。売買の回数が多い人ほど、この違いは積み重なります。
関連用語
夜間の値動きは参加者が少ない薄い板で作られており、翌日の取引所価格を先取りしているとは限らない。板が薄いぶん成行注文は不利に約定しやすく、指値で出す前提の場と考えたほうがよい。
価格を指定できるため高値づかみや安値売りを避けやすいが、相場が速く動く局面では注文が残ることもある。狙う価格と時間軸をセットで考えたい。
価格を指定せずに即時成立を優先する注文方法。スピードは速いが、価格はコントロールできない。
まだ約定していない売り注文と買い注文の価格で、最も安い売りを売り気配、最も高い買いを買い気配と呼ぶ。両者の差や並ぶ株数を見れば、成行注文がどの価格で約定しそうかを事前に推し量れる。
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