「レバレッジドローン」とは
一言でいうと
信用格付けの低い(ハイイールド水準の)企業や高レバレッジ企業への変動金利の銀行ローン。CLO(ローン担保証券)の原資産として機能し、信用市場の重要なセグメントだ。
詳しい仕組み・意味
変動金利(SOFR+スプレッド)で組まれるため、金利上昇局面では固定利付債よりも有利な一方、借り手(低格付け企業)の利払い負担が増大するというトレードオフがある。レバレッジドローンはCLO(ローン担保証券)にパッケージされ、機関投資家に販売される。景気後退局面でデフォルト率が急上昇するリスクがあり、2008年や2020年のような信用危機時には大幅な価値毀損が生じた。
具体例・注意点
ライトコベナント(財務制限条項の緩い)ローンの急増は2010年代後半の懸念材料となり、信用の質低下が指摘された。利上げ局面では変動金利で金利収入が増える一方、借り手の返済能力低下が同時進行するため、クレジット品質の個別確認と景気見通しをセットで評価することが重要だ。
レバレッジドローンはフローティングレート(通常SOFR+スプレッド)で組成されるため、金利上昇環境でインカムゲインが自動的に拡大するという特性を持つ。CLO(担保付ローン債務)の主要組成材料としてレバレッジドローン市場の需給が重要な役割を果たしており、CLO発行の増減がレバレッジドローンのスプレッド形成に影響する。信用力の低い借り手が多いため、景気後退期のデフォルト率上昇には注意が必要だ。
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