「デフォルトリスク」とは
一言でいうと
債券の発行体が元本・利息を約束通りに支払えなくなるリスク。信用投資における最も基本的なリスクであり、格付けと信用スプレッドの主な決定要因だ。
詳しい仕組み・意味
デフォルト(債務不履行)は技術的デフォルト(財務制限条項違反)と実質的デフォルト(元利金未払い)に分かれる。格付け機関(S&P・ムーディーズ・フィッチ)はデフォルト確率に基づいて格付けを付与し、格付けの変化は信用スプレッドと債券価格に大きな影響を与える。歴史的なハイイールド(HY)債のデフォルト率は平均年3〜5%程度で、景気後退期には10%超に急上昇する。
具体例・注意点
デフォルトリスクの評価には財務指標(レバレッジ比率・インタレストカバレッジ)の定量分析と、業界の競争環境・経営陣の質といった定性分析を組み合わせることが重要だ。クレジット投資では「デフォルト確率 × 損失率(1−回収率)」=期待損失率を計算し、スプレッドがこの期待損失を十分カバーしているかを判断の基準にすることが実務的な基本となる。
デフォルトリスクは格付機関(Moody's・S&P・Fitch)の格付けで定量化されるが、格付けは遅行指標であることが多い。クレジットデフォルトスワップ(CDS)のスプレッドはリアルタイムの市場のデフォルト確率を反映するため、格付けより先行的な参照指標として機能する。企業の財務健全性評価にあたっては、格付けとCDSスプレッド・レバレッジ倍率・インタレストカバレッジレシオを組み合わせた多面的な評価が推奨される。
📌 投資判断のポイント
デフォルトリスクはクレジット投資の根幹。格付けとスプレッドだけでなく、レバレッジ比率・インタレストカバレッジ・業界動向を組み合わせて評価し、期待損失率とスプレッドを比較する習慣が実践的な信用分析の基本だ。
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