「ジニ係数」とは
所得や資産の分配がどれだけ偏っているかを0から1の数値で表す指標。全員が同じ所得なら0、1人が全所得を独占していれば1になり、1に近いほど格差が大きい。
📌 投資判断のポイント
所得や資産の分配の偏りを0から1で表す指標で、1に近いほど格差が大きい。令和5年の再分配所得のジニ係数は0.3825だった。
ジニ係数はどういう仕組み?
所得の低い人から順に並べ、人数の累積割合を横軸、所得の累積割合を縦軸にとった曲線を「ローレンツ曲線」という。所得が完全に平等なら曲線は45度の直線になる。ジニ係数は、この均等分布線とローレンツ曲線で囲まれた面積を、均等分布線より下の三角形の面積で割って求める。
日本では厚生労働省の「所得再分配調査」がよく使われる。この調査は、税や社会保険料を払い、年金や医療などの給付を受ける前の「当初所得」と、それらを反映した後の「再分配所得」の二つでジニ係数を計算し、税と社会保障がどれだけ格差を縮めているかを示す。
ジニ係数の具体例と注意点は?
令和5年調査では、当初所得のジニ係数が0.5855、再分配所得のジニ係数が0.3825で、再分配による改善度は34.7%だった。当初所得の格差が広がって見える背景には、所得の少ない高齢者世帯の増加がある。年金を受け取る前の所得で見ると、高齢化が進むほど当初所得のジニ係数は上がりやすい。
ジニ係数は分配全体の偏りを一つの数字にまとめるため、所得の上位で偏りが大きいのか、下位で大きいのかは区別できない。世帯人数の違いをどう調整したかによっても値が変わる。
相対的貧困率との違い
相対的貧困率は、等価可処分所得が全体の中央値の半分に届かない人の割合で、下位層の状況に焦点を当てる。ジニ係数は分配全体の偏りを見る指標で、どちらか一方だけでは格差の姿を捉えきれない。
ジニ係数はイタリアの統計学者コッラド・ジニが考案した。国際比較には、OECDが公表する可処分所得ベースの数値がよく使われる。所得再分配調査はおおむね3年ごとに実施され、再分配による改善度を社会保障による部分と税による部分に分けて示している。改善の大部分は社会保障、とくに年金の給付によるもので、税による改善はそれより小さい。
同じ国でも、世帯単位で測るか個人単位で測るかで値が変わる。
関連用語
経済指標 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。