「資金流動性リスク」とは
一言でいうと
必要な時に必要な資金を調達・確保できなくなるリスク。金融機関・レバレッジ運用者にとって特に重要で、金融危機の連鎖の引き金になることがある。
詳しい仕組み・意味
資金流動性リスクには短期借入れの借り換えリスク・マージンコール対応リスク・レポ市場の突然の締まりなどが含まれる。2008年の金融危機ではBear Stearns・Lehman Brothersが資金流動性の枯渇で破綻した。レバレッジを用いるファンドはマージンコール(追証)が来たときに資産売却を迫られ、市場下落を加速させる。中央銀行はレポファシリティ・LOLR(最後の貸し手)機能で資金流動性リスクを和らげる役割を担う。
具体例・注意点
2020年3月のCOVID-19ショック初期、米国債市場でさえ流動性が一時的に枯渇し、FRBの緊急買入が必要になった。個人投資家にとっても信用取引・不動産レバレッジ投資では資金繰りの予備余力を常に確保しておくことが本質的なリスク管理だ。流動性の高い資産(現金・短期国債)をバッファーとして常時保持することが最も直接的な対策となる。
資金調達流動性リスクは2008年のリーマンショック・2023年のシリコンバレーバンク(SVB)破綻で顕在化した典型的なリスクだ。SVBは長期固定金利MBSを大量保有しながら短期の大口預金に依存した資金調達構造を持っており、金利上昇で評価損が拡大した段階で取り付け騒ぎが起きた。機関投資家・銀行経営者は流動性カバレッジレシオ(LCR)と安定調達比率(NSFR)を常時モニタリングし、流動性バッファーを十分に維持することが求められる。
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