「ダウ理論」とは
相場の値動きを読むテクニカル分析の土台となった古典的理論。「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」という考えが核にあり、多くの手法の出発点になっている。
📌 投資判断のポイント
テクニカル分析の土台となった古典理論。高値・安値の切り上げが続く限り上昇、切り下げが続く限り下降と見る。転換サインが出るまでトレンド継続と考え、天井大底は当てないがだましに強く多くの手法の出発点。
詳しい仕組み・意味
ダウ理論は、19世紀末にウォール・ストリート・ジャーナルの創設者チャールズ・ダウが唱えた市場観察をまとめたもの。6つの基本原則から成る。主なものとして、①平均株価はすべての材料を織り込む、②トレンドには「長期(主要)」「中期(二次)」「短期(小)」の3つの波がある、③主要トレンドは先導期・追随期・利食い期の3段階を経る、④複数の平均株価が互いに動きを確認し合う必要がある、⑤トレンドは出来高でも確認される、⑥明確な転換シグナルが出るまでトレンドは継続する、といった内容だ。とくに有名なのが「高値と安値の切り上げが続く限り上昇トレンド、切り下げが続く限り下降トレンド」という、トレンド判定の基本的な考え方である。
具体例・注意点
実務では、直近の高値・安値を更新し続けているかでトレンドの向きと継続を判断する。上昇トレンドなら「安値を切り上げているうちは押し目買い、安値を割ったら転換を疑う」といった使い方だ。注意点は、ダウ理論はあくまで大きな流れをつかむための考え方で、明確な売買価格を示すものではないこと。転換のサインが出てから動くため、天井・大底をピタリと当てるものでもない(出遅れる代わりにだましに強い)。100年以上前の理論だが、移動平均線やトレンドラインなど現代のテクニカル分析の多くがこの考え方を土台にしている。まずトレンドの有無と向きを見極める、という相場分析の基本姿勢を教えてくれる。
関連用語
過去の価格やチャートから相場の動きを分析する手法。売買タイミングの判断に使われるが、単独での予測には限界がある。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
順張りと逆張りという2つの売買スタイルの対比。相場環境に応じて使い分けることが重要。
売買が成立した株数で、値動きの信頼度を測る補助指標。大きな出来高を伴う上昇・下落ほど本物とされる。出来高が少ない銘柄は流動性が低く、売りたいときに売れないリスクがある。
過去の価格動向から意識される下値の目安ライン。反発ポイントとして使われるが、絶対的なものではない。
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