「満期利回り」とは
一言でいうと
債券を現在価格で買い、満期まで保有した場合に得られる年率リターンの目安。クーポン収入だけでなく、購入価格と額面償還額の差も含めて考えるため、債券同士を比較する基本指標になる。
詳しい仕組み・意味
債券は、額面、表面利率、残存期間、現在価格によって実質的な利回りが変わる。額面100円の債券を95円で買えば、利息に加えて満期時の5円分の償還益も期待できる。逆に105円で買えば、満期時に額面へ戻る過程で償還差損が発生する。満期利回りは、こうしたクーポンと価格差をすべて現在価値でならし、年率換算したもの。表面利率が高く見えても、債券価格が高ければ満期利回りは低くなることがある。
新発債と既発債を比べるときも満期利回りは役に立つ。表面利率だけを見ると古い高クーポン債が魅力的に見えるが、価格が額面を大きく上回っていれば、実際の投資妙味は限定的な場合がある。
具体例・注意点
満期利回りは「満期まで保有する」「途中でデフォルトしない」「受け取ったクーポンを同じ利回りで再投資できる」という前提を含む。途中売却する場合のリターンは、その時点の市場金利や信用スプレッドで変わる。個人向け債券や社債を見るときは、満期利回りだけでなく信用格付け、流動性、償還条項も確認したい。
📐 計算式・数値の目安
債券価格 = 将来クーポンの現在価値 + 額面償還額の現在価値
📌 投資判断のポイント
満期利回りは債券を満期まで持った場合の年率リターン目安。クーポンだけでなく購入価格と償還価格の差も含めて見る。
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