「レアアース」とは
一言でいうと
ネオジムやジスプロシウムなど17種の希少元素。EVモーター・風力発電機・防衛システム・スマートフォンに使われ、中国が世界の採掘・精錬の大部分を占める。
詳しい仕組み・意味
中国が世界の採掘量の約60%、精錬処理の約80〜85%を担う。ミャンマーからの輸入を中継する形で中国経由の供給構造が維持されている。米国・豪州・カナダ・EU等は代替供給源の開発を急ぐが、精錬インフラの整備には10〜20年のリードタイムが必要とされている。永久磁石(ネオジム磁石)はEVモーターや軍事誘導装置の核心部品だ。
具体例・注意点
中国がレアアース輸出を制限した2010年(対日)は価格が10倍以上に急騰した。2023年のガリウム・ゲルマニウム輸出規制は電子部品・防衛・EV株に大きな影響を与えた。代替鉱山開発・リサイクル技術・代替材料研究が長期投資テーマになっており、永久磁石なしで動くモーター(巻線型)の開発競争も注目だ。
また、レアアースの代替材料・代替プロセスの研究も活発化している。レアアース不使用の誘導モーター・フェライト磁石への切り替えや、都市鉱山(廃家電)からのリサイクル技術が実用化段階に入りつつある。これらの技術進展はレアアース依存度の低下につながり、代替技術を持つ企業の長期優位性を高める要因となる。レアアース問題は単一事象ではなく、中国の輸出政策・代替技術の進展・精錬インフラの整備状況を継続追跡することが重要だ。
超重要用語 — 投資家の必修単語
小さな元素が、大きな産業のボトルネックになる。
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