「移動平均線(MA)」とは
一言でいうと
一定期間の終値の平均を線で結んだチャート指標。株価の「ノイズ」を取り除き、トレンドの方向と強さを視覚的に把握するために使う、テクニカル分析の最も基本的なツール。
詳しい仕組み・意味
計算は単純で、「25日移動平均線」なら直近25日分の終値を毎日平均し、点を打って線でつなぐ。新しいデータが1日加わると最も古い1日分が除かれる「移動(ローリング)」が名前の由来。
代表的な移動平均線:
- 5日線(週足):短期の値動きに敏感。短期トレーダーが参照。
- 25日線(約1か月):中期トレンドの判断に最も多用される。
- 75日線(約3か月):中長期の転換点として重視。
- 200日線(約1年):機関投資家が最も重視する長期トレンドライン。
種類は2つ。SMA(単純移動平均)は全期間の終値を均等に扱う。EMA(指数平滑移動平均)は直近の価格に重みを置くため変化により素早く反応する。
具体例・注意点
最も有名な使い方がゴールデンクロス(短期線が長期線を下から上に突き抜ける=買いシグナル)とデッドクロス(その逆=売りシグナル)。
注意点:移動平均線は過去データで計算するため、現在の株価より遅れて動く「遅行指標」。強いトレンドが出ている局面では有効だが、横ばい相場ではだましシグナルが多発する。複数の時間軸の線を組み合わせて判断するのが実践的。
2023年にS&P500が200日線を割り込んだ際、機関投資家が一斉に売りを出した事例は有名。「200日線割れ=機関投資家が売る」という自己実現的な性質も持つ。
超重要用語 — 投資家の必修単語
価格のノイズを削ぎ落とし、相場の流れを可視化する最も基本的な線だ。
図解・チャートで理解する
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