「ハイイールド債」とは
一言でいうと
信用格付けが低い代わりに、高い利回りを提示する債券。投資適格債より信用リスクが高く、景気や資金調達環境の影響を受けやすい。
詳しい仕組み・意味
ハイイールド債は、一般にBB格相当以下の社債を指す。発行体の信用力が低いため、投資家に買ってもらうには高い利回りを提示する必要がある。リターンの源泉は国債利回りだけでなく、信用リスクを引き受ける見返りであるクレジットスプレッドにある。景気が良く企業収益が安定している局面では利回り収入が魅力になりやすい一方、景気後退や金融引き締めではデフォルト懸念から価格が大きく下がりやすい。
株式市場が強い局面ではハイイールド債も堅調になりやすく、リスクオン資産として扱われることが多い。反対に信用不安が広がると、国債とは違って分散効果が働きにくい点が特徴。
そのため、ポートフォリオ上は「債券枠」ではなく「信用リスクを取るインカム資産」として分類すると、リスク量を誤解しにくい。
具体例・注意点
表面利回りだけで判断すると危険。高い利回りは高いリスクの裏返しであり、個別債ではデフォルト時に大きな損失が出る。分散されたファンドを使う場合でも、危機時には株式と同時に下落することがある。安定的な債券枠というより、株式に近いリスク資産としてポートフォリオ内の位置づけを考えたい。
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