「インド太平洋」とは
一言でいうと
インド洋から太平洋を一体の戦略地域として捉える地政学概念。米国・日本・オーストラリア・インドが中国の覇権拡大に対抗する安全保障・経済の枠組みの中心に位置する。
詳しい仕組み・意味
「インド太平洋」の概念は日本の安倍晋三首相(当時)が2007年に提唱し、トランプ政権以降に米国が正式採用した。米国のインド太平洋戦略は軍事(AUKUS・QUAD・前方展開)・経済(IPEF:インド太平洋経済枠組み)・外交の三本柱から成る。日本の同地域への関与は安全保障(防衛費増額・ODA)と経済(インフラ投資・FTA)の両面で増大している。
具体例・注意点
インド太平洋戦略の強化はインド・ASEAN・豪州のインフラ・防衛・エネルギー分野への投資を拡大させる。IPEF(インド太平洋経済枠組み)は関税引き下げを含まないため、実質的な貿易協定としての限界もある。域内各国の選挙・政権交代が米国との関与水準に影響するため、個別国のリスクを定期的に評価することが重要だ。
インド太平洋戦略は中国の海洋進出・一帯一路への対抗軸として、米国・日本・オーストラリア・インドが結束して進める地域秩序の再構築だ。インフラ投資(日米豪の「質の高いインフラ」イニシアチブ)・安全保障協力(QUAD・AUKUS)・経済枠組み(IPEF)が主要な柱となっている。インド・東南アジア・太平洋島嶼国向けのインフラ・エネルギー・デジタル投資はこの地政学的文脈の中で長期的な成長機会を持つ。
超重要用語 — 投資家の必修単語
市場の地図は、太平洋だけでなくインド洋まで広がっている。
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