マーケットニュース

2025年6月25日、水曜日のマーケット情報をお届けします。昨日の市場(2025年6月24日、火曜日)は、地政学リスクの高まりにもかかわらず、力強い上昇を見せました。米国によるイラン攻撃という衝撃的なニュースにも関わらず、ダウ工業株30種平均、S&P 500、ナスダック総合指数は軒並み上昇。投資家の注目は、パウエルFRB議長の議会証言、週間新規失業保険申請件数、FRBの主要インフレ率(PCE価格指数)など、今週発表される経済指標に向けられています。特に、Circle Internet (CRCL)株の急騰は、ステーブルコイン市場への関心の高さを示唆しています。原油価格と為替市場への影響も注視すべき点です。今週は市場のボラティリティが高まる可能性があるため、最新情報に注意を払いましょう。

米国、イラン攻撃も市場は楽観的!?

米国によるイランへの軍事行動は、通常であれば市場に大きな動揺をもたらすはずですが、今回は意外にも株価は上昇しました。この一見矛盾した反応は、攻撃の規模が限定的であったこと、そして米軍の損害が軽微であったというトランプ大統領の発表によって、投資家の不安が和らいだためと解釈できます。しかし、中東情勢の緊迫化は依然として市場のリスク要因であることは間違いなく、今後のイラン側の反応には注意が必要です。イランの報復措置によっては、市場のセンチメントが急速に悪化する可能性も残されています。

中国株、3営業日ぶりに反発!背景に半導体国産化への期待

中国株市場は、米国によるイラン攻撃による初期の懸念を乗り越え、3営業日ぶりに反発しました。海運運賃や原油価格の上昇期待が買いを誘ったほか、米国政府による韓国と台湾の半導体企業への規制免除撤回報道を受け、中国国内での半導体国産化が加速するとの見方が広がり、ソフトウェア開発関連株が買われました。米中技術覇権争いが激化する中、中国の半導体セクターは投資家の注目を集めています。

日経平均続伸、TOPIXは3週ぶり反発!原油高とドル円下落一服が追い風

日経平均株価は続伸、TOPIXは3週間ぶりに反発しました。原油価格の上昇とドル円下落の一服が、輸出企業の業績改善期待につながり、半導体関連株を中心に買いが入りました。ただし、米国によるイランへの軍事介入観測の再燃により、上げ幅は縮小しました。地政学リスクの高まりは、日本市場の重石となる可能性があります。

デジタル人民元、国際金融市場を揺るがすか?

中国人民銀行が上海にデジタル人民元の国際運営センターを設置すると発表しました。これは、デジタル人民元の国際化に向けた重要な一歩であり、将来的にはドル基軸通貨体制に挑戦する可能性を秘めています。デジタル人民元の普及は、国際金融システムに大きな変化をもたらす可能性があります。

欧州経済、暗雲立ち込める中、EU債券オークションに注目

高インフレとドイツの不況により、ユーロ圏経済は停滞が続いています。欧州委員会が発表したEU債券のオークション結果は、投資家の欧州経済への信頼感を測る重要な指標となります。ユーロ圏経済の先行きの不透明感は、世界経済にも影響を与える可能性があります。

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