TAC(トラフィック獲得コスト)

企業分析

よみ:たっく

「TAC(トラフィック獲得コスト)」とは

一言でいうと

TACは、検索エンジンや広告ネットワークがトラフィックや広告在庫を得るためにパートナーへ支払う費用。Alphabetの収益性を見るうえで特に重要な指標である。

詳しい仕組み・意味

TACはTraffic Acquisition Costsの略で、トラフィック獲得コストと訳される。Google検索がブラウザや端末のデフォルト検索として使われるための支払い、Google Networkのパートナーサイトへ支払う広告収益分配などが代表例である。

広告収益が増えても、TACが同じかそれ以上に増えると、粗利益や営業利益率は圧迫される。Alphabetの開示では、TACの増減やTAC率が利益率に影響する要因として説明されることがある。

具体例・注意点

広告収益が1兆円、TACが2,000億円なら、TAC率は20%である。Google Searchのように自社面の広告はTAC率が低くなりやすい一方、パートナー面の広告は収益分配が多く、TAC率が高くなりやすい。

注意点は、TACが高いから必ず悪いわけではないことだ。パートナー経由で追加の広告収益を得られるなら合理的な支出である。ただし、規制や契約変更でTACが上がると利益率に影響する。

投資判断での使い方

TACは、広告収益の質と利益率を読むためのコスト指標である。広告収益、売上原価、営業利益率、平均広告単価と並べると、広告成長がどれだけ自社に残るのかを判断しやすい。

検索やブラウザのデフォルト契約をめぐる規制や訴訟は、TACやトラフィック流入に影響する可能性がある。TACの上昇だけでなく、契約変更による検索量の変化も注意点である。

📐 計算式・数値の目安

TAC率 = トラフィック獲得コスト ÷ 関連広告収益 × 100

📌 投資判断のポイント

TACは広告収益を得るためのパートナー支払い。広告成長がどれだけ利益として残るかを見る重要コスト。

🏷 関連タグ

TAC Traffic Acquisition Costs トラフィック獲得コスト Alphabet Google広告 広告収益 売上原価 営業利益率

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