チャージバック率

企業分析

よみ:ちゃーじばっくりつ

「チャージバック率」とは

一言でいうと

チャージバック率は、カード決済などで顧客が取引に異議を申し立て、売上が取り消される割合を示す指標。決済リスクと加盟店品質を測るために使われる。

詳しい仕組み・意味

チャージバックは、カード保有者が「商品が届かない」「不正利用された」「請求に心当たりがない」などの理由で取引に異議を申し立て、発行銀行が売上の取り消しを求める仕組みである。加盟店や決済会社にとっては、売上取消、手数料、運用負担、カードネットワークからのペナルティにつながる。

チャージバック率が高いと、不正取引や顧客対応の問題が疑われる。決済会社は、不正検知、本人認証、リスクスコア、配送確認、証拠提出支援などでチャージバックを抑える。

具体例・注意点

10万件の決済のうち200件がチャージバックになれば、件数ベースのチャージバック率は0.2%である。業種によって自然な水準は異なり、デジタル商品、旅行、サブスク、越境ECでは高くなりやすい。

注意点は、チャージバックを減らすために承認を厳しくしすぎると、正当な取引まで拒否して売上機会を失うことだ。承認率と不正損失率とのバランスが重要である。

投資判断での使い方

チャージバック率は、決済企業やEC企業のリスク管理を見る指標である。決済承認率、不正損失率、AOV、粗利益率と組み合わせると、売上成長の裏側にある損失や運用負担を判断しやすい。

カードネットワークはチャージバックが多い加盟店に対して監視プログラムや追加コストを課すことがある。決済会社にとっては、加盟店審査やリスク管理の品質にも直結する。

📐 計算式・数値の目安

チャージバック率 = チャージバック件数 ÷ 決済件数 × 100

📌 投資判断のポイント

チャージバック率は決済後の取消リスクを見る指標。承認率を上げるほど不正や異議申し立ても増えないか確認する。

🏷 関連タグ

チャージバック率 Chargeback Rate 異議申し立て カード決済 不正利用 決済リスク EC フィンテック

関連用語

粗利益(売上総利益)

売上から直接コストを引いた「最初の利益」。 gross-profit(売上総利益)は、企業が商品やサービスを販売して得た売上(revenue)から、原価(cost of goods sold)を差し引いた利益を指す。 計…

営業利益率

売上に対して本業でどれだけ利益を出しているかの割合。 operating-margin(営業利益率)は、売上に対して営業利益(operating-profit)がどれくらいあるかを示す指標である。 計算式は、 opera…

TPV(総決済額)

TPVは、決済サービス上で処理された支払い総額を示す指標。PayPalのような決済プラットフォームでは、売上高ではなく、どれだけの決済流量を扱っているかを見るために使われる。 TPVはTotal Payment Volu…

GPV(総決済取扱高)

GPVは、加盟店や決済端末を通じて処理されたカード決済などの総取扱高を示す指標。BlockのSquare事業のような加盟店向け決済ビジネスでよく使われる。 GPVはGross Payment Volumeの略で、日本語で…

決済承認率(Authorization Rate)

決済承認率は、決済試行のうちカード会社や発行銀行などに承認され、支払いが成立した割合を示す指標。オンライン決済の売上機会を左右する重要な運用指標である。 ユーザーがカードやウォレットで支払うと、決済情報は決済代行会社、カ…

不正損失率(Fraud Loss Rate)

不正損失率は、決済取扱高や売上に対して、不正利用・詐欺・なりすましなどで発生した損失がどれだけあるかを見る指標。決済・EC・フィンテック企業のリスク管理で重要である。 オンライン決済では、盗難カード、不正アカウント、アカ…

広告

講座を見る → 無料ガイドを受け取る