金融・資産運用 用語解説

不動産投資に興味はあるけれど、REIT(リート)って難しそう…と感じていませんか?REITの魅力を理解し、賢く投資判断をするためには「分配金利回り」が重要なカギとなります。なんとなく高い数字が良いと思って投資していませんか?分配金利回りだけを見るのではなく、NOI利回りやFFOといった指標も合わせて理解することで、REITの収益力をより深く分析し、より精度の高い投資判断が可能になります。この記事では、これらの指標を図解を交えながら初心者の方にも分かりやすく解説します。分配金利回りの意味から、落とし穴、関連用語との関係まで、これを読めばREIT投資がもっと楽しくなるはずです!

分配金利回りとは?- まずは基本を1分で理解

分配金利回りとは、REITに投資した場合に、年間でどれくらいの分配金を受け取れるかを示す割合のことです。例えば、1口10,000円のREITがあり、年間500円の分配金が支払われる場合、分配金利回りは5%となります。(500円 ÷ 10,000円 × 100 = 5%)

なぜ重要?分配金利回りが投資判断の武器になる理由

分配金利回りは、REIT投資における収益性の目安となる重要な指標です。他のREITと比較したり、他の金融商品と比較したりすることで、投資対象としての魅力を判断する材料となります。ただし、分配金利回りだけで投資を判断するのは危険です。分配金利回りが高いからといって、必ずしも良い投資先とは限りません。REITの財務状況や将来性なども総合的に判断する必要があります。

図解で学ぶ!分配金利回りの計算方法と目安

計算式: 分配金利回り = (年間分配金 ÷ 投資口価格) × 100

例: 投資口価格10,000円、年間分配金500円のREITの場合、分配金利回りは (500 ÷ 10,000) × 100 = 5%

目安: 分配金利回りはREITの運用状況や市況によって変動します。一般的に、他のREITと比較したり、過去の分配金利回りの推移を確認したりすることが重要です。

実践!分配金利回りを投資にどう活かすか

複数のREITを比較する際に、分配金利回りは重要な指標となります。例えば、A社のREITは分配金利回りが4%、B社のREITは分配金利回りが6%だったとします。単純に比較するとB社の方が魅力的に見えますが、分配金利回りだけで判断するのは早計です。B社のREITの分配金利回りが高い理由が、投資口価格が下落しているためである可能性もあります。投資判断を行う際は、NOI利回りやFFOといった他の指標も合わせて確認し、REITの収益力を多角的に分析することが重要です。

一緒に覚えたい!関連用語(NOI利回り, FFO)の解説

NOI利回り: 不動産運用による純利益(NOI: Net Operating Income)を不動産の取得価格で割ったものです。REITの運用効率を測る指標となります。NOIは、賃貸収入から不動産の管理・運営費用を差し引いた金額です。

FFO(Funds From Operations): REITの実質的なキャッシュフローを示す指標です。当期純利益に減価償却費を加え、売却益などを調整したものです。分配金の原資となるため、REITの分配能力を測る指標として使われます。

まとめ:重要ポイントの振り返り

  • 分配金利回りはREIT投資における収益性の目安となる重要な指標
  • 分配金利回り = (年間分配金 ÷ 投資口価格) × 100
  • 分配金利回りだけで投資判断せず、NOI利回りやFFOも合わせて確認する
  • NOI利回りはREITの運用効率、FFOはREITの分配能力を測る指標

免責事項

本記事で提供される情報は、教育および情報提供を目的としたものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。記載された内容は、記事作成時点での情報に基づいています。

また、本記事は特定の金融商品の購入や売却を推奨、勧誘するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

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