マーケットニュース

今日は2025年06月17日、火曜日です。昨日のマーケットは、様々な要因が交錯する一日となりました。米国市場では、ジェフリー・ガンドラック氏の『米国債はもはや安全資産ではない』という発言が波紋を広げ、米国債価格に下落圧力、長期金利には上昇圧力がかかりました。イスラエルとイランの軍事衝突も投資家のセンチメントを悪化させ、防衛関連銘柄への注目が集まる一方、エネルギー価格の上昇懸念も高まりました。更に、6月NY連銀製造業景気指数の予想外の下落が発表され、ドル安傾向が強まりました。今週予定されている日銀金融政策決定会合とFOMCへの期待感も市場を揺るがし、投資家は今後の動向を注視しています。中国市場は小売売上高の好調を受け上昇しましたが、中東情勢の緊迫化が懸念材料となりました。日経平均は、日米首脳会談への期待から大幅上昇しました。

ガンドラック氏爆弾発言!米国債はもはや安全資産ではない?!

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、米国債の安全資産としての地位に疑問を呈しました。アメリカの財政問題の深刻化と米国債の最近の動向を懸念材料として挙げ、この発言は市場に大きな衝撃を与えました。ガンドラック氏の発言は、米国債への投資意欲を減退させ、価格下落、金利上昇を招く可能性があります。また、ドル安圧力や他の安全資産(金など)への資金流入も予想されます。投資家は、今後の米国債市場の動向、そしてアメリカ経済の行方に強い警戒感を持つ必要があります。

イスラエル・イラン衝突で防衛関連銘柄に注目!

イスラエルとイランの軍事衝突は、地政学的リスクの高まりを鮮明にし、市場に不安感を与えています。この状況下で、防衛関連銘柄(RTX、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマンなど)への投資が注目されています。軍事衝突の長期化が懸念される中、これらの企業の業績は向上する可能性があり、株価上昇の期待が高まっています。同時に、エネルギー価格への影響も注視すべき点です。原油供給への懸念からエネルギー価格が上昇すれば、エネルギー関連銘柄(エクソンモービル、コノコフィリップスなど)も投資妙味が出てくる可能性があります。

NY連銀製造業景気指数が予想外に低下!ドル安に拍車

6月のNY連銀製造業景気指数が市場予想を下回り、アメリカ経済の減速懸念が改めて浮き彫りになりました。この指標の悪化は、ドル安圧力を強める要因となります。製造業の低迷は、経済活動の鈍化を示唆しており、FRBの金融政策にも影響を与える可能性があります。今後の経済指標にも注意を払い、市場の反応を慎重に見極める必要があります。

日銀・FOMC控える今週、市場は重大局面を迎える!

今週は、日銀金融政策決定会合とFOMCが開催される重要な週となります。日銀は政策金利の据え置きが予想されていますが、国債買い入れ減額計画の行方が焦点となります。FOMCも政策金利据え置きが有力視されていますが、経済見通し(SEP)の変化が市場の注目を集めています。これらのイベントに加え、イスラエルとイランの軍事衝突も市場に影響を与える可能性があり、投資家は神経質な週を迎えることになりそうです。

中国株、小売売上高の好調で上昇も中東情勢を警戒

中国株は、5月小売売上高の市場予想を上回る結果を受け、上昇しました。これは中国経済の堅調さを示唆するもので、中国株の買い材料となり、人民元高につながる可能性もあります。しかし、中東情勢の緊迫化は依然として懸念材料であり、今後の市場動向に影響を与える可能性があります。引き続き中国経済指標と地政学リスクの両方に注目していく必要があります。

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